「魂胆(こんたん)」の意味について解説します!
周囲が「魂胆」という言葉を使っていたものの、『意味がわからない…』という方も多いのではないでしょうか。私もそうでした。
SNSやアプリなどのサービスでも最近よく見かけるようになり、周りが用いていると、つい知ってる雰囲気を出してしまいますよね。笑
そこで今回は、「魂胆」の意味、どんな時に使われるのか?について、どこよりもわかりやすく解説します。
魂胆の意味とは?

「魂胆(読み方:こんたん)」は、心の中でひそかに計略を巡らせること、たくらみ、物事をうまくやり遂げる手段などの意味を持つ言葉です。
「魂」は心、「胆」は胆力を表す言葉で、「魂胆」は「心の胆力」という意味から、「ひそかに計略を巡らせる」という意味を持つようになりました。
否定的な意味
「魂胆」は主に否定的な意味で使われ、相手を非難するような表現にもなります。
例えば、以下のような例文が挙げられます。
- 彼の魂胆は、私を騙すことだった。
- 彼女の魂胆は、お金を騙し取ることだった。
- 彼の魂胆は、私を陥れることだった。
やり遂げる手段という意味
また、「魂胆」は、物事をうまくやり遂げる手段という意味でも使われます。
例えば、以下のような例文が挙げられます。
- 彼は、自分の魂胆を決めて、プレゼンに臨んだ。
- 彼女は、魂胆を練って、テストに臨んだ。
魂胆の意味の熟語

「魂胆」を使った熟語の一覧としては、以下のようなものが挙げられます。
- 主に否定的な意味で使う場合
- 魂胆丸出し(魂胆がバレバレであること)
- 魂胆を探る(相手の意図や計画を探る)
- 魂胆を暴く(相手の意図や計画を暴く)
- 魂胆を阻止する(相手の意図や計画を阻止する)
- 魂胆を察する(相手の意図や計画を察する)
- 物事をうまくやり遂げる手段という意味で使う場合
- 魂胆を練る(作戦を練る)
- 魂胆を決める(作戦を決める)
- 魂胆を打ち立てた(作戦を立てた)
- 魂胆が功を奏した(作戦がうまくいった)
- 魂胆が裏目に出た(作戦が失敗した)
魂胆の意味の英語

以下の表現は、いずれも「魂胆」の意味合いをよく表しています。
intention | 一般的な「意図」という意味ですが、悪い意味で使われる場合もある |
scheme | 陰謀や策略という意味 |
plot | 陰謀や計画という意味 |
design | 計画や意図という意味 |
motive | 動機や目的という意味 |
underlying motive | 隠れた動機という意味 |
ulterior motive | 裏の目的という意味 |
- 彼の魂胆は、何なのかわからない。 → I don’t know his intention.
- 彼は、自分の魂胆を隠して、近づいてきた。 → He came up to me with an ulterior motive.
- あの会社の魂胆は、我々を騙して、利益を上げることだろう。 → The company’s scheme is to deceive us and make a profit.
魂胆の使い方・例文

「魂胆」という意味がわかったところで、実際の文章で使い方をみていきましょう。以下に、「魂胆」の例文をいくつかご紹介します。
- 彼の魂胆は、何なのかわからない。
- 彼女の魂胆は、よくわかっている。
- 彼の魂胆を見抜いて、先手を打った。
- 彼女の魂胆を阻止するために、対策を講じた。
「魂胆」は、相手の意図や計画を表す言葉です。相手の魂胆を理解することは、人間関係を円滑に進めるためにも大切です。
魂胆の類語・類義語・言い換え

類語・類義語
「魂胆」の類語・類義語は、以下の通りです。
- 主に否定的な意味で使う場合
-
たくらみ、画策、陰謀、謀略、策略、策謀、奸計、悪巧み、仕掛け、仕込み
- 物事をうまくやり遂げる手段という意味で使う場合
-
秘策、作戦、戦略、勝算、妙案、秘計、秘策、奥の手、裏技、裏ワザ
類語とは、意味が似ている言葉のことで、以下の2つの種類があります。
- 同義語:意味が完全に同じ言葉
- 類義語:意味が似ているけれども、完全に同じではない言葉
言い換え
また、文脈によって、以下のようなものも言い換えとして使うことができます。
- 相手の意図や考え方を表す場合
-
考え、企み、思惑、目論み、腹づもり、心積もり、腹の底、内心
- 彼は、世界平和について考えていた。
- 彼は、彼女を騙すために、企みを立てた。
- 彼女の目論みははずれた。
- 彼は試合に臨むにあたって、腹づもりを持っていた。
- 彼は、新しく就職する会社に、しっかりと心積もりをもって臨んだ。
- 腹の底に秘めた事情がある。
- 彼は、内心では、この仕事を辞めようと決意していた。
- 相手が何かを計画していることを表す場合
-
企てる、画策する、陰謀をめぐらす、策略を練る、策謀する、悪巧みする、仕掛ける、仕込む
- 新規事業を企てる。
- 野党は、与党の政権交代を画策している。
- ライバル会社は、当社の情報を盗み出すために、陰謀をめぐらせている。
- 野球の試合で、勝利するために、チームが策略を練った。
- 敵国の動きを探るために、スパイが策陰した。
- 彼らは、会社の利益を横領するために、悪巧みをした。
- 忍者は、敵を倒すために、罠を仕掛けた。
- 営業マンは、商談に備えて、顧客の情報を仕込んでおいた。
類語・類義語・言い換えを理解しておくと、表現の幅が広がり、コミュニケーションも円滑になります。
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