国連人口基金によると、2022年11月時点で、世界人口は約80億人となり人口の増加が続いています。世界には日本語やフランス語など多様な言語が存在しますが、英語は一つの共用語として、多くの人々に使われています。
では、実際に英語を公用語として採用している英語圏の国は、どこなのでしょうか。
本記事では、英語が公用語として採用されている国の一覧を、詳しく解説していきます。皆さんが思っている以上に英語が広く普及していることに気づくかもしれません。
英語が公用語の国の基準とは?

英語が公用語として採用されている国の基準は、明確には定められていません。しかし、一般的には、以下の3つの条件を満たす国が、英語を公用語として採用していると考えられています。
- 英語が国の法令や行政文書で使用されている
- 英語が教育や裁判などの公共の場で使用されている
- 英語が国民の間で広く使用されている
英語が公用語の国の一覧

英語が公用語として話されている国を調べるには、英語が最も多く話されている国だけでなく、もっと多くの国に目を向ける必要があります。ここでは、英語を公用語として選択している国のリストを紹介します。
北アメリカ(2)
- アメリカ
- カナダ
中央アメリカ(18)
- アンティグア・バーブーダ
- グレナダ
- ジャマイカ
- セントクリストファー・ネイビス
- セントビンセント・グレナディーン
- セントルシア
- ドミニカ国
- トリニダード・トバゴ
- バハマ
- バルバドス
- アメリカ領ヴァージン諸島
- イギリス領ヴァージン諸島
- アンギラ
- キュラソー島
- ケイマン諸島
- シント・マールテン
- タークス・カイコス諸島
- プエルトリコ
南アメリカ(2)
- フォークランド諸島
- ガイアナ
ヨーロッパ(8)
- イギリス
- アイルランド
- マルタ
- ジブラルタル
- ジャージー島
- マン島
- ガーンジー島
- アクロティリおよびデケリア
アジア(15)
- シンガポール
- フィリピン
- インド
- 香港
- イスラエル
- ミャンマー
- マレーシア
- スリランカ
- パキスタン
- ブルネイ
- ネパール
- グアム
- 北マリアナ諸島
- クリスマス島
- ココス諸島
オセアニア(15)
- オーストラリア
- キリバス
- クック諸島
- サモア
- ソロモン諸島
- ツバル
- トンガ
- ナウル
- ニウエ
- ニュージーランド
- バヌアツ
- パプアニューギニア
- パラオ
- フィジー
- マーシャル諸島
- ミクロネシア連邦
アフリカ(24)
- 南アフリカ共和国
- ウガンダ
- エリトリア
- ガーナ
- カメルーン
- ガンビア
- ケニア
- ザンビア
- シエラレオネ
- ジンバブエ
- エスワティニ
- ソマリランド
- タンザニア
- ナイジェリア
- ナミビア
- ボツワナ
- マラウイ
- スーダン
- 南スーダン
- リベリア
- ルワンダ
- レソト
- セーシェル
- モーリシャス
大西洋地域(2)
- セントヘレナ
- バミューダ諸島
これらの国では、英語が国の公用語として、正式な場で使用されています。また、国民の間で英語が広く使用されているため、英語を話すことができないと、日常生活や仕事に支障をきたす可能性があります。
なお、英語が公用語として採用されている国でも、必ずしも国民の全員が英語を話せるとは限りません。しかし、英語が公用語として採用されている国では、英語を学習する機会が豊富にあるため、国民の英語力は比較的高い傾向にあります。
また、英語が公用語として採用されている国でも、それぞれの国に独自の言語や文化があります。そのため、英語を話せるだけでは、その国を理解することはできません。英語を話せるだけでなく、その国の言語や文化を理解することも大切です。
英語を公用語とする3つのメリット

英語を公用語とするメリットは何なのでしょうか?ここでは、主な特徴を3つご紹介します。
- グローバル化に対応できる
英語は、世界共通語として広く使用されています。そのため、英語を公用語として利用することで、海外とのビジネスや交流が円滑になります。
- 人材の確保が容易になる
英語は、世界中で学習されている言語です。そのため、英語を公用語とすることで、世界中から優秀な人材を採用しやすくなります。
- 情報収集が容易になる
英語は、インターネットやメディアで広く使用されています。そのため、英語を公用語とすることで、最新の情報にアクセスしやすくなります。
公用語は母国語と言い換えられる?

公用語は母国語と必ずしも言い換えられるわけではありません。
母語とは、生後数年の間にその人自身が生活の中で自然と身につけた第一言語のことです。一方の公用語は、その国や地域、また特定の場所で用いることが公式に定められた言語、あるいは国や地域において共通語として用いられている言語のことです。
つまり、母語は個人的な概念であるのに対し、公用語は国家や地域の概念であるという違いがあります。
具体的な例
例えば、日本では日本語が公用語であり、母国語であるという場合が多いですが、日本人でも日本語以外の言語を第一言語として習得している場合もあります。また、日本に移住した外国人は、母国語が日本語ではないのに、日本語を公用語として使用しているという場合もあります。
したがって、公用語は母国語と必ずしも言い換えられるわけではないと言えます。
まとめ:英語を勉強しよう

英語は世界中の多くの国で公用語となっています。アフリカからアジア、ヨーロッパからアメリカ大陸まで、多くの国で第一言語、さらには第二言語として役立っています。
また、英語を理解し会話できる人には多くの経済的、教育的機会を与えてくれます。世界がますますグローバル化する中、重要性はますます高まっていくことでしょう。